
お寺でこのようなことをすることによって、費用をかけずに、安心して、ご縁を広げていっていただければと思っております。
また、私どもはこの会をただの婚活の場と考えておらず、お寺に親しみを感じていただいたり、お寺や仏教文化、お坊さんと触れ合うことにより、良い生き方とのご縁も結んでいただければと考えております。
婚活は、結婚相手を探す事ではありますが、良い生き方も同時に掴んでいただければと思っております。
いわゆる結婚相手を探すだけの場にはしたくないと思っております。
もちろん異性の方と良い縁が広がる事に越した事はないですが、友人が出来てもいいですし、お寺や仏教と縁が広がってもいいと思います。あまり婚活婚活、出会い出会いという事を第一にするような会ではなく、広い意味で縁を広げられる会にしていきたいと思っています。
また、良い方がいなくても十分に楽しめ、満足していただける、その様な会を開催していきたいと思っています。
お坊さんが、その様な思いだけでやっている会ですので、至らぬ点も多々あると思いますが、皆様の何らかのお力になれればと考えております。
若いお坊さんが運営
吉縁会は、独身者が増えている今、出会いの場を提供しようと、若手のお坊さんが運営しております。
吉縁会発足の地、静岡県西部の若手僧侶たちは、今、お寺が、僧侶が出来ることは何か?という問題について、長く議論を重ねてまいりました。
その中で一つの案として生まれたのが、吉縁会です。
婚活とお寺というと縁遠いものの様に感じますが、実はお寺は昔より縁談のお世話をすることも多く、独身者の多い今、お寺としてやれるのであればやってみようとスタートいたしました。
始めるにあたり、7つのお寺が中心となって、第一回を、龍雲寺にて開催いたしました。不安いっぱいのスタートでしたが、多くの方よりご支持をいただき、初回から定員をはるかに超える応募をいただくに至りました。
今の若い皆さんがお寺に対して、まだ信頼を寄せていただいていることに感激すると同時に、身の引き締まる思いを感じたことを覚えております。
その後、協力寺院も増え、2015年からは東京、2016年からは名古屋岐阜・大分、2017年には仙台、2018年より京都北でも開催されています。
応募人数も増え、毎回、定員の数倍もの応募をいただくこととなりました。非常にうれしい反面、すべての方に参加していただけない結果となっている点だけは、心苦しく感じております。
私たちお寺・僧侶は、いま、皆さんが何を求め、何に苦しんでいるのかについて、常にアンテナを高くして行動していくことが大切だと思います。
今後も、「お寺だからできること」の精神を持ち、吉縁会はもちろんの事、地域社会に飛び込んでいくお寺でありたいと思っております。